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BLEACH・朽木ルキア総受至上主義!ただただルキアを激しく萌え愛でて溺愛しているブログです。あと時々猫の話。

豆まき2012

きっと朽木家では豆まきをしている気がする。
黒崎家でもしている気がする。(そしてかなり大がかりな気がする)

豆をぶつけ合うルキアと誰か、を想像していろいろニヤニヤしていましたが、

その前の兄様誕生日おめでとう話が終わってなかった!

ということで追記から。

ですが、終わってません。すみません!!続きは日曜にUP予定です。
土日ででかけてくるので、もう寝ないとやばい。というか支度してなくてやばい。






朽木家御当主様誕生祭 2012


『庭園の銅像を、兄をモデルとして製作している』
『除幕式を行うからそこに出席してよいぞ』
『モデルをやれる者がいなかった故、致し方なく兄をモデルにすることになったのだ』

そんな言葉で、俺の意思なんかかけらも入ってない一連の行事に引っ張り出されて、ふたを開けてみれば案の定。
最初から最後まで、一体どの辺に俺が必要だったのだろう、という疑問だけが残って除幕式は終了した。
帰っていいとか言われたけど、わざわざここまで来て、なんの収穫もなく帰れるかっつーの。

そんな不満を顔に出しながら、ルキアに会うために当然のように朽木家へ行った俺を出迎えたのは、俺に負けず劣らず不機嫌なルキアだった。 それとおまけの恋次。

「よう・・・ルキア」
「・・・・よく来たな、一護。・・・・ゆっくりしていくがいい」

言ってる内容と表情が180度違うじゃねーか。
今日のルキアはいつもの死霸装ではなく、高そうな振袖だった。
綺麗な白地に描かれた椿の花、金糸で刺繍された帯は複雑な形で、きちんと結い上げられた髪、シャラリと音を立てて揺れる簪。振袖なんて成人式で見慣れてると思ってたけど、なんつーか、その辺の女たちと全然雰囲気が違う。
こんな時、ルキアってきちんとお嬢様なんだなーと思う。
・・・・・けど、そのふくれっ面はどうよ。せっかく綺麗な顔で、綺麗なカッコしてるんだから、笑ったらすごく可愛いのに。
いや、怒ってても可愛いは可愛いんだけどさ。

って、ここで照れてる場合じゃないって、俺!

なんかやらかしたっけ?全然心当たりないんだけど。なんでルキアは怒ってるんだ?
あ、ルキアの後ろで、恋次が気の毒そうに俺を見ている。ってことは、俺の味方?
にしても、あいつに同情されるってなんか気分よくねえ。とはいえ、この不条理な状況の理由を知っている、かつ、教えてくれるのはヤツくらいだ。

「お茶を用意させるから、待っておれ」
ルキアがそう言って部屋を出て行った隙に、俺は恋次に詰め寄った。

「なんで俺、怒られてんの?」
「あ、やっぱり気がついたか」
「気がつくもなにも、あのルキアの顔!不機嫌MAXだろーが!」
「ああ、気にしなくていいぜ?あいつも理不尽な八つ当たりだって自分でわかってるから、何にも言わずに我慢してるんだよ。まあ、隠しきれずに顔に出ちゃってるけど、その辺はまだまだガキだってことで許してやってくれ」
「我慢って、俺、気付かないうちになんかやったのか?」

恋次の保護者面に若干カチンと来たが、焦り気味に問い詰めた俺を、恋次は落ちついて否定した。

「だから違うって。やきもちだよ、やきもち!」
「・・・は? やきもち・・・って、なに?誰が?誰に?」
「隊長が銅像作るからってさ、お前だけ呼んで、お前と二人だけでお披露目会したろう? あれ、ルキア行きたかったみたいでさ」
「はあ? お披露目会って・・・あれ?あのワカメ大使の?いや、俺は行きたかったわけじゃねーし!」
「そんなこたぁわかってるけどよ。実際行きたいなんてのはルキアくらいなもんだしな。俺だって行かなくてすんで、ホッとしたし?」

そういう恋次の顔には「本当に助かった!」と書いてあるようで、なんだかむかつく。

「でもルキアは隊長と一緒に行きたかったわけで、だけど隊長に断られてさ。それで一人だけ呼ばれたお前にやきもちってーわけよ」

なんだ、それ?俺は出たくもない行事に出て、それでルキアに怒られてんのか? なんだその納得いかない成り行き。

「なんでルキアは行けなかったんだよ?」
「一応宴の支度があるからって言われたらしいけど・・・・」
「宴?」
「ん? それでこっちに来たんじゃねーのか?朽木隊長の誕生会の宴」
「聞いてねえ。 けど、そんなのやるんだ。ちょっと意外」
「隊長本人は派手派手しいこと好きじゃねーけど、一応、四大貴族朽木家の御当主様だからな。親戚筋とか出入りの商家とかだらだらと挨拶に来られるくらいなら、時間決めて一度でぱぱっと済ましちまおうみたいな感じじゃねー?」
「それでルキアはあの恰好か」

一応御当主様の妹姫だからなあ、という恋次の言葉を聞き流し、ルキアの機嫌を直してもらう方法を考えてみる。
といっても、俺が悪いわけじゃないんだからどうすることもできねーよな。

それにしても、やきもちってなんだよ。普段はずっと白哉と一緒にいるくせに、更に一緒にいたいもんなのか?
それって普通?ブラコンなら普通?

「・・・で、どうだったんだよ」
「へ?何?何が?」

やべえ、恋次の話、全然聞いてなかった。

「何がって、銅像だよ。おまえをモデルにしたヤツ」
「あ、ああ。・・・・いや、あれ俺がモデルとかかんけーねーよ。白哉のセンスだぜ?もう何作ったって」
「兄様のセンスが何だって?」
「うわああ!」
「何を大声出している、馬鹿者」

突然の真後ろからの声に、ビビッちまった。俺としたことが。
後ろにはいつの間にか茶盆を抱えたルキアが立っていた。全然気づかなかった、というかこいつ絶対気配消してきたんだ。

「どうぞ」
「あ、どうも」

目の前に差し出された湯飲みを見ているふりで、対面に正座したルキアをコッソリ伺う。
痛い、この沈黙も痛いけど、無表情と言ってもいい顔で俺を見ている視線も痛い。
さっきのふくれっ面のほうが100倍マシだった。
俺が悪いわけじゃないのに!

「で」
「で?」
「兄様の銅像の素晴らしさに間違いはないだろうが」

断定ーっ!?

「貴様をモデルにしたことで、どんな銅像になっていたのか知りたいのだが・・・」

見てる。ルキアが超真剣な顔で俺を見てる。

「また今度見に行けばいいのだろうが、生憎朽木家の行事と隊務が立て込んでてな、しばらく行けそうにないのだ。本当はどうしても今日行きたかったのだが、兄様から本日の準備のために控えるよう言われてしまうし・・・
頼む、一護。教えてくれ。兄様の銅像はどうだった?」

え・・・・・いや、どうだった言われても、ワカメ大使だったとしか言えねー・・・・・
しかしルキアが期待しているのはそんな答えじゃない。間違いなく違う。
どうしよう。ここで一発機嫌を直してもらいたいところだけど、おまえと白哉のあの超ぶっとんだセンス、説明どころか理解できるわけがねえ。

なんなんだ、この兄妹。義理なのになんでこんなところでそっくりなんだ。
どうしよう。
どうしよう。
あー、ルキアの後ろでニヤツいている恋次を一発どつきたい。どついてすっきりしたい。

なんてぐるぐるした末、とりあえず何か言わなくては、と決心したその時

「兄がここで何をしている」

今度は俺の後には、話の中心人物が気配を殺して立っていた。



BLEACH総集編6のカラブリ見てたらこんな話になりました。
白ルキ・・・・じゃない気がする。イチルキな気がする。

続き物2個も投下してしまってすみません・・・・orz
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プロフィール

小鳥遊かなえ

Author:小鳥遊かなえ
一推しキャラはもちろんルキア。でも基本女好き。猫飼い。
BLEACHは2009年末からと出遅れてはまりました。
同人歴は無駄に長いのですがオンラインは初めてなので、何かありましたらいろいろご指導下さい。オフはここ数年は交通ジャンルです。
MIXIにもいるので、見かけたら声かけてね。

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